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【基礎知識】アスベスト(石綿)の歴史と定義

《 2024年5月24日 》

第2回の今回は、アスベストの歴史とその定義について解説します。

アスベストの用途と歴史

人類は古くからアスベスト(石綿)を保温材など様々な用途で利用してきました。有名な竹取物語の「火鼠の皮衣」も、アスベストでできた布とされており、中国で作られていた「火で洗う」ことができる「火浣布」がモデルと言われています。

古代文明では、燃えない特性から非常に珍重され、「奇跡の鉱物」とも呼ばれていました。しかしアスベスト自体は単一の鉱物を指すものではなく、長い間鉱物学的な定義は確立されていませんでした。

アスベストと労働者の健康管理

アスベストの有害性が明らかになってきた1970年ごろ、労働者の健康管理のために『何がアスベストで何がアスベストでないか』という定義が必要となってきました。

そのため1973年に世界保健機関(WHO)が初めて、アスベストを次のように定義しました。

アスベストの定義

『天然の繊維状ケイ酸塩鉱物の総称でクリソタイル、アクチノライト、アモサイト、アンソフィライト、クロシドライト、トレモライトに分類する』

アスベストと言われる繊維はすべて、この6種類を指します。
次回からはこちらの6種類のアスベストについて詳しく解説していく予定ですので、ぜひご一読ください。今後ともよろしくお願いいたします。

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