シンダーコンクリートってどういうコンクリート⁉【本日の分析】
《 2024年10月22日 》
本日分析した検体をご紹介いたします。
変電室の床に使用されていたコンクリート。
「シンダーコンクリート」とは「炭がらコンクリート」「アッシュコンクリート」とも呼ばれ、本来シンダー(石炭殻)を骨材とした軽量コンクリートを指しますが、現在では広く人工軽量骨材を使用した軽量コンクリートの総称として用いられています。
一般的なコンクリートより軽く建物への負担を軽減する効果があるため「屋上のアスファルト防水層の押さえ」や「床面のレベル調整」など、強度より軽さが必要とされる場面で活躍する機会の多い建材です。

こちらを粉砕・灰化・酸処理(前処理)して分析に適したフィルターの状態にします。


通常のコンクリートと同様に、シンダーコンクリートについても施工の際に使用された混和剤、また付着した目地材や下地調整材などからアスベストが検出される事例も存在します。
そういった場合はアスベストの濃度が低いこともあるため慎重に分析を行っております。
今回の検体はアスベスト非含有となりました。安心して工事作業を行っていただけるものと思います。【分析担当:真鍋・渡部】
【分析結果:非含有】




