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2種のアスベスト ~謎の繊維を添えて~【本日の分析】

《 2025年3月27日 》

本日の検体はプラントの外壁材です。

実体顕微鏡で検体を見たところ、アスベストのような繊維が見えたため、今回は前処理せずそのまま顕微鏡観察しました。

観察の結果、クリソタイルとアモサイトが検出されました。

(上; クリソタイル 下; アモサイト)

今回は多く見つかったため、推定含有率は5~50%としました。

2006年に全面禁止が制定されるまでに利用されていたアスベストは80%以上がクリソタイルですが、今回の建材のように2種類以上のアスベストが使用されているケースがまれにあります。

含有量の少ない方のアスベストは見落としがちなので、分析の際には注意して見ています。

さて、そんな今回の建材ですが塗材と主材の間に謎の繊維が紛れ込んでいました。

先端の枝分かれがあり、さらに伸長の符号・分散・位相差の観察時にはクリソタイルみたいに見えなくもない細い繊維…

正体はなんと虫の脚です。

非常に紛らわしい混入物です。よく観察すると節の存在が確認できる、押しても繊維束がほどけてこないなどといったとからクリソタイルではないことを確認できます。

また、前処理(灰化・酸処理)によって虫の脚は無くなるため、前処理してから見るといった手法も有効です。
(いつも前処理してから判別するのはこういった理由です。)

こうした紛らわしいケースの場合も、ベスターでは有資格者がダブルチェックを行うことで正確な判定を下すことができます。

【分析担当:菅・大塲】

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