ケイ酸カルシウム板は2種類あります。今回は?【本日の分析】
《 2025年4月24日 》
今回の建材は工場内の壁材として使用されていたケイカル板(ケイ酸カルシウム板)です。
ケイカル板は第1種と第2種に分けられます。
第1種は厚みが4~10mmあり、壁、天井、軒天、水回りなど一般的な場所で幅広く使用されています。
一方、第2種は厚みが12~70mmあり、鉄骨の耐火被覆材など耐火性が求められる場所に使用されています。
変わるのは厚みや用途だけではなく、アスベストの舞いやすさも異なり、第1種はレベル3、第2種はレベル2になり、第2種のほうがより厳重な除去が必要になります。
今回ご依頼のあった建材はケイカル板第1種でした(実際に厚みが薄いです)。


建材を実体顕微鏡で覗いてみると、怪しい繊維が見えました。

怪しい繊維を引き抜いてサンプルを作り、偏光顕微鏡で覗いたところ、クリソタイルでした。



今回は前処理のない状態でクリソタイルの繊維が複数発見された事により、推定含有率は『5~50%』としました。
また、ケイカル板にはクリソタイル以外のアスベストが入っていることも多くあります。
どのアスベストでも危険なことに変わりはないので、事前に分析に出していただくようお願いします。
【分析担当:渡部・井出】
【分析結果:含有】
クリソタイル 5~50%

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