アスベストを入れてないのに⁉こういう理由で入っていることも【本日の分析】
《 2024年10月31日 》
本日分析した検体をご紹介いたします。
今回は商業施設の天井に使用されていた岩綿吸音板です。
岩綿吸音板は吸音性や不燃性、断熱性に優れているため、主に内装の天井材に使用されている事が多い建材です。

こちらを粉砕・灰化・酸処理(前処理)して分析に適したフィルターの状態にします。



こちらはかなり濃度が低く細い繊維でしたが、フィルターからアスベストの一種であるクリソタイルを検出しました。
岩綿はアスベスト(石綿)と似ているため一見同じような物に思えますが、岩綿はロックウールとも呼ばれる人工の鉱物繊維であるため天然の鉱物繊維であるアスベストとは全くの別物になります。
しかし、1980年後半までに製造された岩綿は、アスベスト含有製品の製造ラインを流用して製造されていた事が多いため製造ラインに残っていたアスベストが混ざってしまっている事があります。
今回の岩綿吸音板はそういった状況で製造されていた物だと思われ、分析を行うとクリソタイルが検出されました。恐らく意図的混入では無いため、量としてはそう多くなく濃度も低いので分析結果(推定含有率)は『0.1~5%』となります。
【分析担当:杉田・見並】
【分析結果:含有】
クリソタイル(0.1~5%)

他にも色々、アスベストに関するお困りごとはありませんでしょうか?

他にも、こんなサービスがベスターには揃っています!

最短当日!早くて便利なアスベスト分析をモットーに、皆さまのアスベストに関するお悩み、ご相談など受け付けております。
ぜひ気軽に、ベスターまでお問い合わせください!




