下地にいた⁉細くて少ないアスベスト【本日の分析】
《 2024年9月25日 》
本日分析した検体をご紹介いたします。
木造二階建て住宅の外壁。拡大して横から見てみると、表面の塗材部分と下地のモルタル部分がひとつになった検体でした。


こちらを粉砕・灰化・酸処理(前処理)して分析に適したフィルターの状態にします。
フィルターからアスベストの一種であるクリソタイルを検出。濃度は低いうえに小さく、細い繊維でしたがしっかりとアスベストの形状・性質をしています。



こちらはどこの層にアスベストが含まれているかを検査する『層別検査』のオプションをご希望されていたため、ここから塗材、下地の層に分けてどちらから検出するかを確認しました。



前処理していない検体は様々な材質の成分が含まれていて今回のような細い繊維を検出するにはかなり困難です。
今回は下側の灰色のモルタル部分から検出しました。
塗材とモルタルの分析では塗材の方にアスベストが入っている場合が比較的多い印象でしたが、今回の検体ではモルタル側の層にクリソタイルが含有しておりました。全体的にかなり濃度が薄い印象でしたので、推定含有率は『0.1~5%』です
【分析担当:杉田・渡部】
【分析結果:含有】
クリソタイル(0.1~5%)、モルタル部分より検出




