アスベスト調査に必要な資格
アスベスト(石綿)調査を行うには、法律で定められた資格を持つ者が実施しなければならないとされています。2022年4月からは、調査者の資格要件が明確化され、無資格者による調査は無効扱いになります。
調査に必要な資格とその詳細は下記になります。
アスベスト調査に必要な資格一覧
| 資格名 | 主な対象業務 | 根拠法令・制度 |
|---|---|---|
| 建築物石綿含有建材調査者 | 建物のアスベスト含有建材の有無を事前調査するための必須資格 | 大気汚染防止法・厚労省通達(2022年法改正より義務) |
| 一般建築物石綿含有建材調査者(旧名称:一般調査者) | 主に一般建築物(戸建て・マンション・店舗など)の調査 | 民間資格(登録講習修了者) |
| 特定建築物石綿含有建材調査者(旧名称:特定調査者) | 主に特殊建築物や公共施設、工場などの複雑な建物を対象 | 民間資格(登録講習修了者) |
| 一級・二級建築士等(+講習修了) | 建築士でも、所定の登録講習を受講・修了していれば調査可能 | ※講習なしでは不可 |
重要ポイント
- 「建築士だからできる」わけではありません。
→ 講習修了済でなければ無資格と同等扱いです。 - 調査報告書には資格者名と登録番号の記載が義務
→ 無資格者の報告書は、国の報告システムでも受付されません。
関連資格(補助的または除去作業向け)
| 資格名 | 主な役割 |
|---|---|
| 石綿作業主任者 | アスベスト除去作業を指揮・監督する資格(除去現場で必要) |
| 特別教育修了者 | アスベスト作業従事者に義務付けられる基本教育 |
| 石綿含有建材調査分析者 | 材料のサンプルを分析・判定する専門職(分析機関に所属) |
調査者を選ぶときのチェックポイント(発注者向け)
- 「建築物石綿含有建材調査者」の資格証明書の写しを確認
- 所属団体や実績(調査報告の提出経験があるか)をチェック
- 可能なら分析業務との一貫体制を持つ業者を選定
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