オシャレ鉱石タイガーアイ、その裏側に迫る【本日の分析】
《 2025年1月28日 》
本日分析した検体をご紹介いたします。

こちらは鉄筋コンクリート造(RC造)の天井・床であるスラブデッキに使用されていた吹付材になります。スラブデッキには耐火性能向上のため、吹付材が使用されていることがあり、熱に強いアスベストが使用されていたことがあります。
今回の検体は肉眼で見えるほどクロシドライトが含有されており、推定5~50%含有していることが明らかとなりました。



クロシドライトは肺に入った際の毒性が強いことで知られています。
しかし一方でパワーストーンでおなじみのタイガーアイ(虎目石)の元にもなることはご存じでしょうか?


タイガーアイはクロシドライトに石英がしみこんでできた鉱物です。クロシドライトは青色をしていますが、内部に含まれる鉄分が酸化することによって上の写真の様な濃い黄色や褐色の縞模様になります。タイガーアイは上で述べた通り石英がしみこんでいる為粉砕して粉状にしない限り安全なので鑑賞、装飾用として広く流通しています。
アスベストの中でも毒性の強いクロシドライトにもこんな一面があるというお話でした。
【分析担当:杉田・工藤】
【分析結果:含有】
クロシドライト(5~50%)

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